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ブラックホール
布団にだきつく朝
意識とは違う手の震え
おこしておこして
真っ黒な夢をみた
自分を真ん中に
そうして生きてきた
なにもできなかった
触れようとするたび
心は離れていった
たすけてたすけて
空っぽな夢をみた
からだのなかの
そのなかが
音をたてゆれる
ゆれる
とまれとまれよ
怖いんだなくすのが
きっとぼくは
君よりも弱いから
だから
その全部を君にあげるから
だから遠くにいかないで
本当はのぞむなら強くなりたい
だから
もういちどまぶたをおろす
まっしろなきみがいた
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