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マリアさんが心臓を代価に夜を消したといっても、それは悪魔やファントムにしか効果がないらしい。ゴブリンが誕生した800年前から、エルフとゴブリンの戦争が今も続いている。
元々は同じ種族だったエルフとゴブリン。互いに傷つけあって心が痛まないのだろうか?そんなことしてなんの意味があるのだろうか………?
エアに聞かされた話だと、エルフの指揮をとっているのはティラという青年だそうだ。彼の友達もまた、ゴブリンにさらわれたらしい。その友達を探すために、彼は戦い続けている……。
なんとかして、ゴブリンを目覚めさせることは出来ないのだろうか?
今日もまた、この国のどこかでエルフとゴブリンが戦っている。それをマリアさんは涙を流しながら見ている。
この国に来て、まず僕が手にいれたもの……それは、『哀しみ』と『勇気』だった…。
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