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1、2、……。
一発のお値段10万円。
他の子からしてみたら、それなりにいい稼ぎ。だけど、私は自分の身体の価値を自分で決めている。
10万円。これが、私が決めた私の価値。高いととるか、安いととるかは、お客覚ましだい。
タダ私は、それ以上でもそれ以下でもない。それだけ。
パタン
オッさんが、出て行ったホテルの一室は急に静まり帰った。
寂しいと感じた訳ではない。悲しいと感じた訳でもない。
タダ心に広がるぽっかりと開いた大きな穴。それは、やはり埋まらない空虚感なんだろう。
私は、裸の身体を一度鏡に写してみたけれどやはり、映るのは空っぽになった自分。
嘲笑するかの様に笑いが込み上げて来る。なんだか、滑稽な自分に笑われた。
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