2.危ない校内案内

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そして朝を迎え……。 「ふぁ……」 眠気のあまりつい欠伸(あくび)をしちまった。 晩飯を食ったからとはいえ、何事もなく朝を迎えれたってのはウチの家庭環境からして有り得ない。 風呂に入ろうとすれば姉貴が入ろうとし、寝ようとすれば何故か先に姉貴が布団に入ってたりしていた。もちろん、どちらも全力で追い出したけどな。 まぁ、これも日常茶飯事だ。いつものこと、いつものこと。まぁ今から学校だし、ってか今学校だし頭の片隅にでも置いておきますか。 ところでなんだが……。 「……………」 「……………」 「……………」 何故だ?校門を通ってから何故か視線が痛い。 しかも人によってはヒソヒソと話して何やら俺のことを見ていやがる。 俺、なんかやったかな? 「………えっ?あの人が……」 「うん、それでね………」 ……気にしたら…負けだよな? こら、そこ!!ヒトのこと指差すんじゃねぇ!! ったく、何だってんだよ。まぁいい。気にしねぇ方がいいな。うん、気にしないでおこう。 俺は無理に気にしないようにして校舎の中に入った。 そして校内用の靴に履き替えて自分の教室に向かう。 今日で3日目だけど段々と分かるようになってきた。 この学校無駄に広いからな。迷子になりそうだ。 「――――――――!!」 「――――――――!!」 ん?なんか校内掲示板の方が騒がしいな。何かあったのか?
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