3.新聞部入部希望

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今日は4月13日。 「うぐ……えぐ……」 朝っぱらからわざとらしく涙を流す俺の姉貴。ちなみに俺は今から起きようとしている。 でも姉貴が『何故か』俺の上で、しかもまるで俺を起こさないようにしているかのように俺を押さえつけている。 時刻は8時を越えている。 つまり……。 「いい加減泣き止めい!!」 このバカ姉貴のせいで遅刻しそうってことだ。 「そして退(ど)いてくれ!!」 「えぇ~ん!!やだやだぁ♪」 甘い声でそう言ってもダメだから!! ちなみにこのやり取りを一時間以上やっている。ホント、このバカ姉貴のブラコンぶりには困ったものだ。 って冷静に言ってる場合じゃねぇ。もう勘弁ならねぇ、強行突破させてもらいます。 俺は強引に姉貴を退かして起き上った。そしてキッチンに向かおうとする。 だがそれでも諦めないのがバカ姉貴。背後から俺の腰に手をまわして抱きしめて俺の行動を止めている。 さっさと行かせんかい!! 「なっつ~はお姉ちゃんと離れ離れになってもいいの?寂しくないの?」 俺の脇腹から顔を覗かせて言う姉貴。いや、顔をウルウルさせてもダメだから。 ってかよ……。 「別に。ってか今日から姉貴も大学だろ?いいのかよ?」 そもそも俺が学校に行っている時点で離れ離れであることに気づかないのか?このバカ姉貴は。 ……いや、気づいてねぇか。
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