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チャイムが鳴ると、みんなが静かになり、扉に注目した…
「…なんか慣れないなぁ。」
新たな担任が発した第一声がその言葉だった。
扉を開けっ放しで立っていた先生は、思ったよりも若かったけど
優しげな雰囲気と、それでいて男らしい。そんな先生だった。
「ああ…いけない。なんか、慣れないんだよね。今までは教室の中で机に向かっていたから」
先生は、ヘラヘラと笑いながら扉を閉めて教室へと入って来た。そして教卓へ立つと一言告げた
「千石貴之です。一年間、君達の担任をさせていただきます。宜しくお願いしますね?」
柔らかな物腰で挨拶をする先生。
今年も、桜が舞い散り
新たな一年が始まった…
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