出会い

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  「痛いじゃないかよー」 マサに殴られた顎を さすりながらフィギュアオタクはむくれていた 女子か貴様は 「だーかーら!何の用だよ!」 しびれを切らしたマサが 詰め寄りながらフィギュアオタクに問い詰めた 「すまんすまん。なあ安岡…  お前これ得意か?」 そう言って手渡されたのは 白と黒の柄の丸いパンダ… じゃなくてサッカーボール つかなんで名前知ってんの? あれ…?俺の知り合い いやいや…こんなフィギュア オタクな知り合いなんて 居ないはず… じゃあクラスメイトか 「なにこれ」 「何って分かんない?      サッ…「じゃなくて!」 フィギュアオタクの言葉を遮りマサが続ける 「なんで俺がサッカーやらなきゃ イケないんだよ」 「いや…紅白戦のメンバーが足り なくてさあー」 「で初対面の俺に挨拶も  なしに頼みに来たわけ?」 「初対面?!クラスメイトじゃな いか俺のこと知らないの?」 「クラスメイトぉお!!??  そかそうだよなフィギュアオタ クのダチなんて居るはず無いも んな」 「さっきからさーフィギュアオタ クって俺のこと?」 いやいやお前しか居ないだろ いまここにはお前と俺しか 居ないわけだし?    「あれ違った?」 「…………」 あっ黙った 俯いて黙った…! しかもなんか肩らへんが ガタガタ震えてる気が… あははははっ!! 突然笑い出した フィギュアオタク改めて サッカー少年… いや読者の為にも フィギュアオタクと呼ぼう ,
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