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後半戦が始まった
陣地が前半とは入れ替わり
白組は追い風が味方となった
ギャラリーの群れから離れたとこに瑠璃と奏の姿があった
「瑠璃ちゃん…やっぱり…」
奏が不安そうに瑠璃に話しかけた
「マサがサッカーしてる…」
喧嘩しか能がないと思ってた
喧嘩する時よりも
すごくすごく輝いてた
瑠璃は試合の行く末を
黙ってみていた
マサが普段より何倍も
かっこよく見えた
瑠璃の心になにかが起きた
胸が苦しくなるような
そんな感じ…
瑠璃はマサを直視できない
でいた……
瑠璃に起きた変化
まだ気付いてない…
恋だということに…
瑠璃はマサが気になりだした
気恥ずかしい
今にも心臓が飛び出しそうな
くらい熱い感情を認めたくはなかった………
ピピー
試合終了のホイッスルが
鳴り響いた
結果は3-0と白組圧勝
マサがハットトリックを
決めて試合が終わった
「よっしぃー!すげぇじゃん!
ハットトリ………ちょ!
どこ行くんだよ!?」
マサは走った…
瑠璃を見つけたから…!
隆介の言葉を無視して
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