出会い

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  「いきなりご丁寧にありがとう  君、名前は?」 瑠璃は政良の拳を握ったまま 問いかけた 通称悪魔の囁き 「んなもん関係ねぇだろ」 眉間にシワを寄せ詰め寄る 「な・ま・えは?」 顔色を変えず更に力を 加える瑠璃 「……安岡 政良」 観念したのか答える政良 「あたしは柊 瑠璃。なかなか良 かったよ君のパンチ」 笑顔で答える瑠璃 悪魔のシッポが見えた 「怪力女…」 ボソッと呟いた 「何か言ったかしら?」 「何も…」 あの不良のマサを 沈めた謎の少女 それからあたしは マサのお目付け役に なった 平穏に送るはずの 学園生活がコイツに よって粉々に砕かれた 「あたしの青春返せぇー!    コンチキショー!!」 帰り道空に向かって叫ぶ 「ウザい。怪力女」 いつの間にか横に居たマサ 「なんで居んの!?まさかストー カー!?」 「帰り道だバカ野郎」 「あたし女の子だから野郎じゃな いもんねーっだ」 「……っ」 言い返す言葉が見つからない これがあたしとマサとの 最初の出会い 最初の出会い?それは違う…二人はとうの昔に出会っている…お互い気が付いていないだけなんだ 最悪の出会いから 始まったラブストーリー
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