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そう、あの修羅場の後
あたし達は恋人同士ではなくなった。
何度も何度もリピートされる。
思い出したくないのに何度も何度も。
一人きり
部屋の中で小さくなって放心してみたり
また泣いたり
蹴られた背中は痛まない。
切った腕も掻き毟った胸も全く何も感じなかった。
ただただ
心臓がぎゅうっと締め付けられて痛かった。
「もう終わりだな。」
冷たく放たれた彼の言葉が部屋中に響き渡っているようで
耳を塞いで泣き喚いた。
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