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「うぜーんだよ。」
メールを開いた瞬間に目に飛び込んだこの文字に
あたしの心臓は一瞬止まった様に感じた。
ますます冷えてゆく体。
痛む中身。
そしてまたメールを送る。
何度送っても一緒だった。
5通送ってやっと返ってくる1通の返信は
どこまでもあたしを突き放すものだった。
分かっていた。
携帯を見たあたしが悪い事、でも本当に悪いのは彼で
あたしは怒らなくてはならない状況だって。
きっと彼には自信があった。
突き放せばあたしが縋る事を。
そうすればあたしは自分を責め、彼を責める事はしないと。
それか、本当に別れてしまいたかったのかも知れない。
明らかに愛情のバランスは不安定だったから。
あたしからの想いは天秤を大きく傾けてしまって
彼の想いを乗せる余地もなかった。
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