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新米の天使は、羽が弱くて長く飛べないから地上にいる事が多い。
俺もその1人だ。
「ただいま」
学校から帰って来た場所は、天界が用意した1人暮らし用のマンション。
そして、仕事の連絡は専用のパソコンからくる。
ピーっ ピーっ
「あ… 初仕事だ」
メールを読み場所を確認する。
「日時は今日の午後7。場所は… あ、結構近いじゃん」
俺が所属するのは天界「告死課」で、仕事は人に死を告げてその魂が穏やかに天へ還れるように案内すること。
初めての制服を着て、翼を広げる。
そして窓から飛び立つ。
頑張らないと。
目的地に着くと、そっと近寄る
翼を広げてる間は誰にも見えない。
そっと降り立つと、相手を探す
……え…?
赤西!? うそ…!?
仕事も出来ないで固まってると赤西と目が合った。
何で…!?
目が合った?
普通の人には俺の姿は見ないはずなのに…
結局そのままマンションに帰った。
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