バランス

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秀一: 「姉貴。今日は店にヒロカズを連れて行っていいか?」 裕子: 「いいけど。どうして?」 秀一: 「ヒロカズが歩きだす前に、3階の子供部屋をさ、1階に移そうって言ってたじゃん。 例の、親父の部屋のリフォーム、今日、業者が来るんだ。」 裕子: 「あれ、今日だっけ。了解、了解。 ゆみさん。ヒロカズのおでかけバッグはどこだっけぇ?」 ゆみ: 「ここに!今、離乳食を入れてるところですぅ。」 裕子: (玄関から台所へやってくる) 「オムツ替えた?」 ゆみ: 「まだです。」 裕子: 「じゃ、替えとくね。 ヒロカズ~。さあ、いい子ね~。オムツ替えましょね~。」 秀一: (台所へやってくる) 「おお、ここにいたのか。 ゆみ、業者が来たら電話して。 細かい所は俺が話すからさ。」 ゆみ: (生後8ヶ月の赤ん坊用品の入った、マザーズバッグを渡しながら) 「はい。お願いします。」 裕子: (慣れた手つきで、オムツ替えを済ませたヒロカズを抱っこしながら) 「さてと。では仕事に行きますか。 さ、ママに、行って来まーすって。」 秀一: 「行ってくる。」 (荷物を持ち車へ) ゆみ: 「行ってらっしゃい。気を付けて。」 裕子: (ゆみの頬に手を当て微笑む) 「行って来ます。」 ゆみ: (片手はヒロカズの頬を撫でる。もう片方の手は裕子の手に重ねる) 「行ってらっしゃい。気を付けて。」
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