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俺とあずさは手をとってよろこんだ。
でも…甘かった。俺たちは人を信用しすぎていた。こんな歪んだ世界に十年以上も生きてきたのに、どうして疑う事をしなかったんだろう。
とにかく…甘かった。
俺たちが手を取り合って喜んでいると、レーザーライフルを持った護衛官が再び来た。すかさず、あずさが総理大臣の頭に銃を押し当てた。しかし護衛官はにやにや笑っていた。
「今の話、全部聞いてたぜ。総理大臣殺したら、お友達助けられないんだろう?」
「!!」
「この部屋には盗聴器が着いている。お前たちみたいのは大勢いるしな。」
護衛官の一人が俺たちに武器を捨てろと言ってきた。俺たちは黙って捨てた。俺のレーザーは旧型だから、新型ライフルにかなうはずがなかった。護衛官は俺たちの後ろにいる総理大臣の腕を縛っていたロープを切った。
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