fall apart

4/6
前へ
/6ページ
次へ
 俺とあずさは手をとってよろこんだ。  でも…甘かった。俺たちは人を信用しすぎていた。こんな歪んだ世界に十年以上も生きてきたのに、どうして疑う事をしなかったんだろう。      とにかく…甘かった。  俺たちが手を取り合って喜んでいると、レーザーライフルを持った護衛官が再び来た。すかさず、あずさが総理大臣の頭に銃を押し当てた。しかし護衛官はにやにや笑っていた。 「今の話、全部聞いてたぜ。総理大臣殺したら、お友達助けられないんだろう?」 「!!」 「この部屋には盗聴器が着いている。お前たちみたいのは大勢いるしな。」  護衛官の一人が俺たちに武器を捨てろと言ってきた。俺たちは黙って捨てた。俺のレーザーは旧型だから、新型ライフルにかなうはずがなかった。護衛官は俺たちの後ろにいる総理大臣の腕を縛っていたロープを切った。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加