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「主犯は誰だ?」
解放された総理大臣が、俺たちに向かって聞いてきた。
「嘘をついたら、殺す。」
「…私…です…。」
あずさが消え入りそうな声で言った。それを聞いた総理大臣が、あずさの腕を引っ張った。
「撃て。」
あずさの額から、血がふきだした。…一瞬何が起こっているのか、わからなかった。
「あっ…あず…さ…。」
あずさは俺の方をゆっくり…驚いたような表情で見て…倒れた。
「あずさっ!!」
俺はあずさに駆け寄って、必死にあずさを揺り動かしたけど…あずさは動かなかった。目はもう…何も映さず、光を失っていた。目の前で…死んでしまった…。
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