プロローグ

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  俺は中村 洸介だ。 勉強は中の上くらいで運動は出来る方だ。 一応…モテる方だと思う…この前告白されたし… でも、彼女なしだ。 「…くそー、何でこんなに雨が強いんだよ…」 俺は今、豪雨の中を走っている。 天気予報では曇りで降水確率45%くらいだった気がする。 「あ~くそっ!…傘さしても意味ねー」 そんなことを呟きながら走っていた。 ―ダッダッダッ… 家の近くの公園を横切った時 「…ん?」 人影が見えた。 よく目を凝らしてみる… あれ?近くの中学の制服…でも少し小さな女の子…? 「…ヒック……おか……グズッ………ぅさ…」 微かにすすり泣く声が聞こえてた。 気づいたら俺は彼女を傘へ入れていた。 これが俺と彼女の出会い。  
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