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「もちろんですともっ!」
俺はゆうなの肩を掴み返し、自分でも現金だなぁと思い返してしまうぐらい元気に頷いた。
それを認めたゆうなが、目一杯の可愛らしい笑顔を弾けさせる。
「ありがと、あきら」
いえいえ、こちらこそ!
誕生日にあなたの体を捧げてくれるなど、俺の方こそ感謝せねばなるまい。
もちろんゆうなとの経験は、これが初めてというわけではない。
俺とて一端の男だし、恋人として付き合っている以上、俺から誘ったことは何回もある。
だが、それとこれとは話が別なのだ。
ゆうなが企画し、ゆうなから誘う誕生日計画。
そのすべてがゆうなによる愛情であるというならば、これを嬉しがらないわけがない。
おぉぉ、俺は幸せものだぁー!
もう、ゆうなたん大好きっ!
「じゃ、先にお風呂入ってきてもいい? 来る途中で汗かいちゃって」
まだまだ残暑が厳しい九月ですからね!
もはや自分のことが分からなくなるほどテンションの上り詰めた俺は、
「ゆっくりしていってね!」
「うん。行ってくるね」
小さく手を振って風呂場に向かうゆうなを、満面のニヤニヤ顔で見送った。
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