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同じ大学に通っている俺たちは、学科こそ違えど、学年は同じ。
互いの空き時間で会うこともあるし、週に二回は遊べるように工面もしている。
付き合って三ヶ月が危ないとはよく聞くけど、今の俺たちにそれはなかった。
順風満帆。
いくら顔を突き合わせも笑顔は絶えず、冗談混じりでも結婚の話が上がるのは悪いことじゃないと思う。
――だから、俺は疑いもしなかった。
俺たちが歩く道は明るいと信じていたし、蹴躓いたって手を取り合えば平気なんだって。
喧嘩もしたことなくって、いつも笑い合える関係が続くんだって。
そう思っていた。
九月十二日、俺の誕生日。
その日もいつものように、いつも以上に楽しくなるって。
疑うはずがないじゃないか。
……今思えば、疑えるはずなんてない。
俺の誕生日に、俺が女に成ってしまうなんて予想できるわけないんだから。
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