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亀梨を見るだけで
何か苦しくなって
時に悲しくもなって
「ったく、早く行くぞ。お前以外皆スタンバってんだよ!」
でもそんなことにすら
気付く様子もない
無邪気?な亀梨を見ると
余計に苦しくなって
「(・・・苦しい、っつーか虚しい?)」
昔から
・・・まぁ、さっきも目の前
の人間に言われたけど
「バカだなぁ。」とか
言われてきただけあって
色んなことに
疎くて鈍い自覚はある。
本当に人生わからない
ことだらけだと日々思う。
「なぁー、亀梨くん。」
「なんですかー赤西くん。」
「・・・この痛みは、何なんでしょーね。」
「症状はどのようなものなんでしょーか。」
「胸が痛い。苦しくて、切なくて、何か泣きたいくて・・・」
もう深い関わりなんて
薄くなった俺たちに
相談し合うことも
なくなったのは確か
だから、何か、
「(何でだろ。¨懐かしい¨より¨嬉しい¨とか・・・)」
全くわからないことばかり
「それはー、恋患いではないでしょうか。」
「・・・?」
宙を見上げる亀梨の
綺麗に出来上がった
首筋のラインを見つめて
¨恋¨のことを考えた
「(恋は・・・苦しくなる。悲しくなる。虚しく、なるか?)」
恋はふたりで作るもの
だから虚しくなるなんて
あるはずがないのに
これも、恋なのか?
というか、恋って何?
俺は亀梨がすき?
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