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クラス内は永倉 和希(ナガクラ カズキ)の自己紹介にどよめいた。
その内容はーー
「こよなく東堂 彩音(トウドウ アヤネ)を愛する永倉 和希です。
だから、彩音に手を出さないように。
手を出したら、男は勿論女でも容赦しませんので…」
和希は一旦言葉を止めてクラス内を見る。
クラス内は和希の迫力に静まり返った。
それに和希は満足したように頷いた後再開した。
「て言う事なんで、宜しくお願いします」
和希は一転してにっこりと笑顔で言った後、席に着いた。
その直後、彩音が和希に制裁を加えていたが…
それを見ていたクラスメイトは翌日には暗黙のルールを作った。
一、彩音を恋愛対象にしてはいけない。(男限定)
二、彩音に嫉妬の嫌がらせをしてはいけない。(女限定)
三、二人の世界(言い争い)に入っている時は邪魔をしてはいけない。(全員)
だが、この暗黙のルールの三を無視する命知らずの男が一人いた。
「永倉君、君って凄いね。そんな堂々と好きとか愛してるって言えるなんて」
「あ゙ぁ?お前誰だよ。彩音は俺のだからやらねえぞ。てか、俺達の愛のスキンシップを邪魔すんな」
「どこが愛のスキンシップだ!それに、私は和希の物になった覚えは無い!」
和希が声を掛けてきた男を睨みながら言うと、彩音が和希にパンチを入れながらツッコミをいれた。
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