†日常脱出†

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「………Σって!そうじゃないだろ!!」 1人ノリ突っ込みしながら、見覚えのない辺りに困惑する。 自然、空気、匂い…全てが異空間にいるようなほど、違いが歴然であった。 「どこだろ、ここ…」 じっとしていても仕方がない。 探索をしようと立ち上がると、いつもとは違う違和感を感じた。 「……あれ?おかしいな…」 目を擦ってもう一度辺りを見る。 やはりおかしい。 地面が近い。視線が低くなっている感じがする。 ふと自分の手を見つめる。 「………え?…………えぇっ!?」 なんと少女の手は見たことがないくらい、自分の手では、到底思えないようなほど、小さな手がある。 それはしっかり自分の身体に付いていて、肩から伸びている。 「なっ…!!何これ…!?」 少女は自分の身体全体を改めて見ると、頑張って作り、維持していたくびれは見当たらない。 胸も無くて、身体が全体的に小さく縮んでいるようだ。 これはまるで小学生くらいの子供。 少女はその事実に驚愕に目を見開いた。 何度も手で身体を触って確かめたり、見回しても、それは嘘ではなく、本当に10歳くらいの子供の体型だった。  
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