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「はぁ…」
俺、高村修真は会社の喫煙室でタバコをくわえながら溜め息をついていた。
「どうしたんだ?
修が溜め息なんて珍しい」
「うるせぇ、ほっとけ」
俺の隣でアホ面をさらすコイツは成田晃。
俺がこんなに悩む原因なんて1つしかねぇだろ?
郁だ。
郁は可愛くて愛しくて愛してやまない俺の恋人。
今まで散々色んな女と付き合ってきたが、どの女も好きにはならなかった。
まぁ、俺も男だし、欲求はあるだろ?
だからそれを解消する為に付き合ってただけ。
……なんて郁が知ったら嫌われるかな。
初めて郁を見たのは今から4年くらい前。
10歳離れた弟の将真の友達として家に来た時だ。
自己紹介してきた時の無邪気な笑顔が可愛くて…。
あんな気持ちになったのは初めてだった。
でもさすがに中学生に手を出すワケにもいかず…やっと最近告白して付き合いだす事ができた。
そんな郁が最近どうやら悩んでるみたいだ。
それが俺の悩み。
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