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女:『はぁー! 遅刻! 遅刻ぅー!』(キーンコーンカーンコーン)咲:『…っと、せ、セーフ…』
私は仲村 咲。私立清光学園の高等部に通う、青春真っ盛り華の女子高生だ。
咲:『今日もなんとか間に合った~』
先生:『仲村!お前、今日もまた遅刻かぁ~? 陸上も良いが学生の本分は勉強って事を忘れてないだろうな!? …とりあえず早く行きなさい』
咲:『ははぁ…す、すみませ~んっと。ん?』
(ミャァーオ!)
下駄箱を開けようと屈み込むと同時に、足元からのそりと一匹の猫が出てきた。
咲:『うわぁ! カワイイ!なんでこんなトコに猫が!? …ねぇ~君はどこから来たのかにゃ? 迷子になったのかにゃ?』
(ミャァーオ!)
咲:『……って何やってんだろ。猫が喋るわけないのにね?
ヤバ! もうこんな時間! マジで遅刻するー! じゃあね~迷える子猫よ~、ちゃんと家に帰るんだぞ~!』
(…ミャァーオ……サ…キ……)
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