桃太郎(裏)

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桃から産まれた男の子は桃太郎と名付けられました。男の子はそのネーミングセンスの無さに舌打ちをしました それからというもの桃太郎は投げ飛ばされたりブン回されたり水をかけても目が覚めないくらいまで気絶させられたりと愛情満点で育てられました 正直ストレス解消の道具でした そんな人の道に外れたような虐待を受けていた桃太郎は、そろそろ家を出たかったので鬼退治に行くという大義名分をひっさげて家を出ることにしました。鬼なんかよりも両親のほうがよほど怖かったからです 家を出てからしばらくすると犬がやってきました 「よぉ桃太郎。どっか行くん?俺も連れてってぇや」 犬のくせに関西弁バリバリでした 「犬風情が偉そうに口聞いてんじゃねぇよゴルァ」 桃太郎は家庭環境が悪かったせいで相当すさんでました。犬は桃太郎があまりにも怖かったので無償でお供になりました さらに二人(1人と1匹)が進んでいくと今度は猿が出てきました 「桃太郎さん、この柿の種ときびだんご交換しませんか?」 猿はアホでした。出てくる話を間違えたようです。しかも手に持っているのは、おつまみの柿の種でした あまりの天然ぶりに桃太郎は爆笑しました。猿をムードメーカーとして連れて行くことにしました さらに今度はキジが出てきました。キジは真面目な野郎だったので桃太郎がきびだんごをやるからついてこいと言っても、買収されるわけにはいきませんとか調子こきました その態度にイラついた桃太郎は本気でメンチ切りました 最悪な家庭環境で育った桃太郎の眼圧は凄まじくキジは気が狂いそうになりました。これ以上逆らうと骨も残らないという寒気がしたのでキジは泣く泣くついていくことにしました それから4人(支配者1人とシモベ3匹)は何日もかけて鬼ヶ島を探しましたが見付かりませんでした 鬼退治とかどうでもよくなりかけたそのときです 「貴様が桃太郎か」 鬼が話しかけてきました。いきなりのエンカウントです。しかし冷静な桃太郎は鬼を素手でボコボコにした後、鬼ヶ島の場所を聞き出しました
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