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俺の名はアイス。無論本名ではなくコードネームだ
いつでも冷静沈着で居られるところからこの名がついたわけだが……
「おい兄ちゃん、ぶつかっといて挨拶なしか?」
まったく面倒なことになった。この手のチンピラというのは肩がぶつかった程度でやかましく言ってくる
「悪いな。仕事の計画を考えていてうっかりしていた」
「なめてんのかコラ!ワシらがどういうもんかわかっとんのか!?お!?」
チンピラは俺の胸ぐらを掴んでドスの利いた声で叫ぶ。そんなに大声出したところでビビるわけねぇだろ。こっちは仕事の関係上、オマエみたいなヤツは見飽きてるんだ
「生意気なヤツだな。少しも表情に変化がねぇ」
俺の胸ぐらを掴んでいたヤツの後ろから別の声がした。どうやら兄貴分とやらのご登場らしい
「兄ちゃん根性ありそうだなぁ。どうだ?ロシアンルーレットでもやってみねぇか?」
何を言ってるんだこのチンピラは。いきなりロシアンルーレットなんてもの吹っ掛けて来やがって。しかしそれが一番手っ取り早いか。俺はその勝負を受けることにした
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