生徒会の仕事

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4人が急いだかいあって体育館に着いたのは10時2分前だった。 「な……なんとか間に合ったな……」 「じゃあさっそくこれ入れといてくれよ!雅史!」 「おっ!俺も頼むぜ?尚樹!!」 吉雪に対して小さく頷き体育館シューズを入れた。 そしてとうとう入学式が始まった。生徒会メンバーは職員用の席のすぐ隣にある席に座っていた。そこから新1年生が入って来るのを見て雅史に小さく囁いた。 「――今年の新1年生は一体何人が問題起こすんだろうな……」 「まぁ起こしてもらったら俺達が困るんだがな……」 悠児と雅史が話している間に新1年生が全員入り着席した。そこからは色々と退屈が続いた。 そしてとうとう生徒会の出番が来た。 『続きまして、生徒会による生徒会長挨拶です』 生徒会メンバーは席を立ち壇上に上がった。悠児はマイクを手に取るとスイッチを入れ口を開いた。 「――今日この学校にはいられ新1年生になられた皆さん。おめでとうございます。僕はこの学園の生徒会長をしている黒羽 悠児と申します。これからはこの学園で沢山の事を学び思い出を残して下さい」 悠児は先ほどまでとキャラが変わり、満面な笑みで礼をした。そしてそのまま生徒会メンバーと一緒に壇上を降り、席に着いた。 先ほどの様子を見て雅史と吉雪は小声で話していた。 「――相変わらずユウのスピーチはすげぇな……ι」 「正直あそこまで変貌するとは……。あいつ……慣れてやがるな……」
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