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生徒会メンバーが席に着いた時、女子2名が悠児の方を見ていた。
悠児は満面な笑顔で微笑んだ。女子生徒は顔を赤めながらすぐに壇上の方に向きなおした。
その様子を見た雅史は苦笑いで悠児に聞いた。
「――前から思っていたんだが、お前のそのキャラの変わりようって……ι」
「どうしたんですか?雅史?僕に何か不満がありますか?」
「い、いや……。いい……」
何故かまだキャラが変わっている悠児に別の意味で少し怖くなり雅史は視線をそらした。
そして何事もなく入学式は終わり、生徒会メンバーは生徒会室に戻った。
悠児は戻って生徒会長席に座った瞬間、悠児はネクタイを緩め、第二ボタンまで外し、髪も先ほどまでの髪型をやめて元に戻した。
「――ふ~!何で入学式って長いんだよ……?本当に謎だよ……」
「どちらかと言うと俺はお前が謎でしかたない」
「ん?何か言ったか?」
「別に……」
悠児は不思議に思いながらも書類に判子を押していった。
やはり一応生徒会長らしい仕事はしているのだ。だが不真面目な事が多いのだ。それについては雅史も少し困っていた。
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