ドール

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和也は部活を終えてスパイクを脱いでいた。 今年も百メートルでインターハイに出場が決まった。だから和也は、みんなが帰った後にも、一人黙々と練習を続けていた。 気が付けば、既に太陽は沈み、月が出ていた。 早く帰らないと、和也はそう思ってふとグラウンドを見た。 すると、グラウンドの真ん中に誰かが立っていた。暗くて顔は見えなかったが、さっきまで自分だけしかいなかったのになぜ、と思った。 しかし、もう夜遅い。それに腹もすいた。早く夕飯を食べたいと考え、そのまま帰る事にした。
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