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「なんだかすごい客だね。ゆりあ頑張れよ。俺はまた明日くるからな」
私の指名客の一人が時間になり帰る支度をする。
階段にはすごい人。
なんだか既に疲れが…。
私は指名客の先を行き待機客の横を通る。
客の視線が痛い。
「すごい店だろう。今流行ってるらしいぞ」
階段で大声で話す男がいる。そのすぐ横には若いいかにも無理やり連れてこられたような真面目そうな?くらい?男が立っていた。
「じゃ、また来て下さいね。お待ちしてます。」
私は下まで降り客を送りまた階段を上っていく。
「おい、ねーちゃん。」
さっきの声の大きい男が私を呼び止める。
私がだいぶ上の方で振り向くと、
「真っ赤なTバックが見えてるよー」
「なっ……」
私は返す言葉を失って失笑。
周りの客はいやらしい顔で私を見ていた。
「もっもう!今日は黒の総レースです」
私はぷっくり頬を膨らませ叫ぶ。
なんと本当の下着を自分から暴露してしまった。
「あはは、今日は黒の総レースだとさ」
声の大きい男が隣の暗い男に笑いながら言った。
私はかまをかけられたのである。
本当こんなのに腹立ってもきりがない。
毎日がこんな感じである。
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