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登校初日、一日目
同中だった五十嵐と伊達だけど、五十嵐は普通のクラスで、伊達はやはり女子だけクラスだった。まあ知ったこっちゃないんだけどな…。
席は出席番号順。前の席の水野和紗という奴と友達になれた。明るくて、どこのクラスにも一人は居そうな…そう、人気者になるだろう性格をしている。
長く黒い髪の毛を後ろで束ねている。掛けている眼鏡は伊達だとか。
「お前、名前は?」
「渚…目黒渚」
「っしゃ!渚だな?俺は水野和紗。女みたいな名前だけど男だからな?和紗でいいから。よろしく!」
そりゃこのクラスなんだし男だろ、なんて突っ込みは入れずに一応よろしく、と挨拶しておいた。
そして後ろの席の諸星由輝兎はなんだかナルシストというか爽やかっつーか…よくわからない奴だった。まあ、一応友達になれた…かも。
「可愛い顔してますね、よく言われるでしょう?」
「いや…てか名前」
「え?僕?そりゃもちろん女性の様に美人だねーなんて言われますよ」
「否、あのね。俺はあなたの名前を聞いているんですけど」
「ああ、すみません。僕としたことがまた自分の魅力に…。僕は諸星由輝兎。君は?」
「目黒渚」
「そうか、よろしくね目黒くん」
…とまあ会話文が長かったが、そんな二人と友達になれた。
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