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「だーっ凶!!!なぜだっ!なぜなんだ!!」
「ぷっ!!!恭平ってば人の不幸喜ぶから自分が凶引いたんじゃん!!!おっかしー!!」
「うっせ!!そーゆう美海はどうなんだよ!!」
「あたし?小吉~♪」
あたしは憤慨する恭平に自分のおみくじを開いて見せた。
おみくじ売り場は混み合ってはいるものの、賽銭箱の付近ほどぎゅうぎゅう詰めではなくて、おみくじを引くとすぐに開けた場所まで出て来た。
あたしと幸人の手は、おみくじを引く時にごく自然に離れ、また触れ合うことはなかった。
まぁ、当然か…
付き合ってないしね
「たかが小吉のくせに威張んなー!!」
「そう言う恭平は凶のくせに威張ってるよね。ちなみに俺は中吉。」
「俊介中吉かぁ~、ナツは吉だよ!」
「きょ…凶…」
みんなが盛り上がる中、俯いたケンちゃんがボソッと呟いた
その手には凶のおみくじ
「え…?うわ…みんな見てケンちゃんも凶だよ。」
「嘘っ!?2人も凶なの!?やばいっうける!!写メ撮らして!!ナツの写メコレクションにする!」
夏美ははしゃいで2つのおみくじをケータイで撮っている
「「っくしょー…」」
2人は悔しそうにおみくじを睨み付けている
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