初詣

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「こんな不運は木に結び付けてやる!!!」 恭平は突然叫んでおみくじを木に結び付けた。 「俺も!」 それを見てケンちゃんも「不運退散」とかわけわかんないこと言いながら慌てておみくじを木に結び付けた。 「あたしも結ぼーっ♪」 恭平とケンちゃんがやってるのを見てあたしも木と木の間に渡されている縄におみくじを結び付けようとした。 「ん…んー…」 届かない… 下の方は他の人がいっぱい結んであって結べないよ~… あたしはまだおみくじが結べるほどスペースのある上の方の縄に手が届くようにいっぱいに背伸びをしたけど、手にはかすりもしなかった。 「くっ…むぅ~っ…」 「貸して。」 パッ 「あっ…」 幸人はあたしのおみくじを取り上げてさっと高い所に結んでくれた。 「///幸人ありがとう………でも、蝶結びじゃなくていいのに。」 「え?」 幸人が結んでくれたあたしのおみくじだけ、無理矢理小さくリボンの形にくくり付けられていた。 「あはっ…もー幸人には叶わないなぁ!」 幸人は今まで自分を世界から隔離してきたから、たまにちょっとずれてる そんなとこもかわいいんだけどね!
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