紅―その目は流れ出る血の如く―

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飛び散る白の火花、時折赤い粒がフォリアから吹き出る。 フォリア「…ちぃ」 レミリア「これはどうかしら?」 連撃に捕えられた後、両爪の振り下ろしで壁まで弾き飛ばされる。 体勢を立て直し、前を見据えるが既にその場にレミリアは居ない。 気が付けば足元にまで付けられ既に蹴り上げた足から弾幕を頭上、空中にいた俺に打ち出していた。 すかさず防御の体勢を取るが レミリア「フフ、また一枚」 ガードを弾かれ追撃に来たレミリアに蹴り上げられ追い討ちに更に蹴りを下し地に叩き付けられる。 立ち上がるも既に腕が上がらない。 フォリア「は…はは…。」レミリア「?」 急に笑い始めた俺を怪訝そうに見る。 フォリア「…自慢じゃないけど、ここまで負けたことなかったんですよね」 レミリア「で?」 フォリア「決して負けない能力だって言われてるけど…」 レミリア「負けそうだけど?」 フォリア「そうですね…能力頼みってあんまり好きじゃないから使いたくないんですが…」 そういったフォリアはレミリアを見据える。 レミリア(目の色が違う… フォリア「…解放」 蓋を開けられた魔力が溢れだす。
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