紅―その目は流れ出る血の如く―

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「…にしても、もう感づかれたか…。」 廃虚と化していた教会を見つけたのが一昨日。刺客が送られてきたのが昨日…。 「…いくら何でも早すぎる…。足取りが何故分かる…?」 思慮の淵に入りかけた刹那―。 「―っ!?」 衝撃と共に景色が直角に傾いた。 そして気づく。薄れゆく意識の中見えたのは、首がもがれ横たわる人形。 世界は紅から黒に変わっていく―。 そこで意識は途切れる。
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