紅―その目は流れ出る血の如く―

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―聖堂教会。 “普遍的な”意味を持つ一大宗教の裏側。 神の教えを説く俺達は、その教義に反したモノ達を認めない。“異端な”という存在を表向きでは無いものとして扱うが、中には熱狂的に排斥しようとする者達がいた。 その『異端狩り』が特化し、巨大な部門となったものが聖堂教会。 代行と呼ばれる悪魔退治を擁し、全ての異端消し去り、人の手にあまる神秘を正しく管理するためだけに機能する。 卓越した戦闘者である代行者、そして―。 フォリア「聖堂教会本部が隠し持つ埋葬機関…それが俺の外の役職。」 紅い廊下を歩きながら咲夜の質問に答えた。 フォリア「…さすがに驚いたんじゃないか?ここは異端の宝庫だ、突然暴れだす可能性もゼロじゃない。」 咲夜「おそらくお嬢様はそのことも考えた上で面会させるんだと思う。…着いたわ。」 咲夜が立ち止まった先をみる…。 紅い血の様な石―。 きめ細かな彫刻されたトネリコの扉―。 ―先の主を守るかの様にその扉は存在していた。
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