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獣医学のススメ2
真『どうしました。』
オペ室に真は駆け込んだ。
執刀医『はい。心膜を切開したところ、不正出血を…』
真『わかりました。………これはか2本目の動脈管を切ったんだ』
執刀医『えぇ…早い。が、しかし検査ではそんなもの見当たりませんでしたが。』
真『右動脈管だと検査が見つけずらいんだ。』
看護師『先生、酸素飽和度がかなり下がり始めました。』
真『PG投与、体温をギリギリまで下げて麻酔深度をあげるぞ!!看護師、点滴用チューブと留置針2本を用意。大動脈と肺動脈に刺して動脈管の代わりにするぞ!!』
執刀医『そんな事したら大出血するぞ!!危なすぎる!!』
真『今はそれしかないんだ…。素早く付け替えれば問題ない。』
執刀医『えぇ……仕方がない。新人にかける。』
真『いきますよ。………いまだ!』
プシュッ!!血が吹き出てきた…………………。
3時間後
真『ふぅ~助かった。』
手術室の外のベンチに腰を下ろした。
執刀医『成功したからいいものの、こんな危険な方法二度とするな!!』
『いいじゃないか、そうでなければ、あの患蓄は死んでたぜ。』
後ろから声がした。
執刀医『河内先生……くそ、先生が言うなら仕方がない。なにも言えませんよ。』
その執刀医はその場をさった。
真『あなたは??』
河内『河内雅だ。お前が赴任する野生動物部の教授だ。雅と呼んでくれ。』
真は驚いた。年は自分と変わらないぐらいに若い。28ぐらいだろか。なのに教授ときた。かなりのエリートなんだろう。
雅『早速だが、真。今から患蓄を見に行くぞ!!すぐ準備しろ!!』
これが、今後自分を振り回す雅との出会いだった。
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