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「じー…。」
「………。」
「じー…。」
「…………あのさ…」
リラはため息交じりに言った。
「ん…?なに?」
「キィナ!!じろじろ見んなぁー!!手元が狂う!!」
「そ、そんなコト言われても…。」
〔ドバァ!!〕
「あーーーー!?!?!?!?リラ!!また醤油入れすぎ!!」
まだ朝日が昇りきっていない、シーマの街にキィナの悲鳴が響いた。
―――――
―――
「せっかくマユナちゃん達が来るから、料理作って待ってようとしてたのに…。」
キィナは膨れながら言う。
ここは、シーマの街から少し外れた丘の上の家。
バレルを倒したあと、キィナとリラは孤児医院に戻るワケにも行かず、この空き家だった家に一緒に住んでいる。
シーマの街は、リラやキィナが育った孤児医院がある。バレルの本拠地があった、アンロイスの街の隣。
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