平和は、いきなり無くなる。

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―貴方をここに連れてきたのは私です。     「そうだろうね。だって、他に誰もいないし」     ―私が神だって、信じてくれますか?     「信じない」     ―それは何故?     「普通に考えて、ちょっと無理があるだろ」     ―そう言われましても、私は実際に神ですから。     「証拠は?」     ―私が、神と言っています。     「………」     ―信じましたか?     「…分かったよ。分かった。信じればいいんだろ。」     ―ありがとうございます。     「それで?その『神様』が俺に何の用なわけ?」     ―今から、貴方に色々質問をします。     「何のために?」     ―………。     「…秘密なわけね。それで、質問って何さ?」     ―質問です。貴方の名前は、何て言うのですか?     「俺の名前からかよ!?普通、神様なら名前くらい知ってるんじゃないの!?」     ―貴方の名前は、何て言うのですか?     「はぁ…分かったよ。言えばいいんだろ、言えば!」     ―貴方の名前は、何て言うのですか?     「山崎銀次郎」     ―ほぅ…山崎銀次郎と言うのですか。     「格好いい名前だろ?」     ―そうですね。ですが…     「ん?どうした?」     ―『銀次郎』は呼びにくいので、これからは『銀次』と呼ばさせてもらいます。     「なっ!勝手に人の名前変えんなよ!俺の名前は銀次郎…」     ―それでは、次の質問に行きます。     「おい!無視すんなよ!?」    
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