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「んで~?
お前好きな子とかいないのかよ(笑)」
「康介お前そればっかじゃん(笑)」
康介はいつもこんなことばっかり聞いてくる。
まぁ康介には彼女がいるからその余裕ってとこだろう。
ちなみに彼女は同じクラスの有留早紀だ。
「好きな子いるの~?」
話を聞き付けたのか早紀が寄ってきた。
「実は…
いません(笑)」
「え~、つまんねぇ!」
「馬鹿(笑)
いても言わないよ(笑)」
他愛もない話をしながら時間は過ぎていった。
もうすぐ終了時間って時。
「なぁ…?
外なんか変じゃね?」
康介に言われて外を見ると確かに変だった。
空は真っ黒な雲に覆われている。
それだけなら天気が悪くなる前触れなんだけど、視線のずっと奥が黄色く光っていた。
「あの光おかしくね?」
康介が俺に向かって言っていた。
「確かに…。」
その時だった。
「うわ!」
震度7だか8だからわからないようなもの凄い揺れが俺たちを襲った。
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