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とりあえず青年に近づき、気になっている事を聞こうとした。
近づくにつれ、甘い香りが強くなってゆく。
もしかして香りの主は、この青年か?
思いながら彼の目の前に立った。
「ねぇ、ここってなんか甘い匂いするよね?何の匂い?」
聞いても何も答えない。
なんだよ、接客向いてないよ。
なんて声には出さずに毒づいた。
でも近くに来ると、目を引くものを彼は持っていた。
綺麗な金色の髪。
とてもとても綺麗に染まっている。
長い前髪をそのまま垂れ流しているので顔はわからない。
どんな顔をしているのだろうか。
些細な事に、彼女は気になっていた。
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