果てぬオモイ

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幾千の時を越え 廻り逢う魂の叫びと こだまする想いの果てに 茫然と立ち竦む 愛しいはずの君を見つけ 憎悪にも似た喜びに狂いだす ふと気付けば 再び失う絶望に囚われ さらに暗い淵へと沈み逝く そんな僕を眺め 不思議がる無垢な瞳に 吹き荒れる心の内をひた隠し 微笑み返す僕は 君の美しく儚いその笑顔に 再び魅せられる 歪んだ愛に晒され 堕ち行く魂を 歓喜の翼を広げ手招き 慈しみに溢れた聖母を装い包み込む 穢れた翼で優しく掻き抱き 煌めく羽をむしり取り 歪んだ愛で染めあげる それでもなお君の魂が 光を失わず輝き続けることを 終わり無き時の廻りで識りながら 求めずにはいられない ∟
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