ＪＯＢ中毒！

驚きの告白

「それから、大河内、今聞いてきたことまとめておいて」

「はい」

西崎課長の視線が、一瞬、ちらりと隣のシマに居る渡辺さんに飛んだのを私は見逃さなかった。

何かを疑っていた彼女に、遠まわしに『仕事してきた』ってことを伝えてくれたのかしら。

……面倒くさいーっ。

キイが言ってた『アッカとは合わない』っての、本当に良く分かるわ。

私は昔から、こういう「女の子同士で付き合っていくなら大事にしないといけない」ことを大事にしていくのがとても苦手。その結果招いた、苦い思い出なら山のようにある。

長い付き合いのキイはそのことをよく知っていた。

細かく気を回して危険を回避しようとする西崎課長って、なんて女性らしいのかしらと感心してしまうほど。