野良猫の罪

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「キャァアァァッ!!! 離して…っ嫌ぁぁ!!嫌ぁだぁ!! 遊斗…助けてよ…止めてぇ!助けてぇ!!」 「うるせぇんだよ!! ぶっ殺すぞアマ!!」 ―バシンッ!― 男の一人が暴れるあたしを殴り付けた。 「大人しくしてれば早く終わるからさぁ… じゃないとお兄さん達痛くするよ??」 「ギャハハハハ!!」 沢山の手がアタシの服を剥ぎ取る。 怖い… 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。 ―ああ…これはきっと罰だ…― 彼の優しさを良いことに、その彼を裏切った事に対する…罰… ……っはは…もうこんなんじゃ彼の所へは帰れないね…? どうして野良猫は、身に余る厚意と幸福を無碍に出来るんだろ? だから車に引かれたりして死んじゃったりするのね…? でも猫だから…死ぬなら死体を見せないようにしなくっちゃ… ごめんね…? ごめん…なさい… 「ごめんなさい…   さん…」 ―ガッシャンッ!― アタシが彼の名前を呼ぶのとソレは同時だった。 突然窓ガラスが割れる音と一緒に目の前に銀色に光る物が横切った。 「うっうわあ゛ぁあぁぁ!!」 その銀は、アタシの身体に手をかけていた男の腕を見事に貫いていた。 ツーッと滴る赤が続いて銀を滴った。 刀で割った窓ガラスから手が伸びると器用に内鍵を開けてドアを開いた…ソコには… 「いつ俺の名前呼んでくれるかヒヤヒヤしたよ…」 先ほど私が名前を呼んだ本人が居た… 「どうもぉ~御用改めで~す… 大人しくしてくれないと…ぶっ殺すぞvv」  
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