野良猫の罪

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そうさっき男達が言ったセリフを吐いたのは、けして偶然じゃないのだろう。 無駄の無い動きでアタシを車から引っ張り出すとその背にアタシを庇った。 「っこのぉ…ビチクソがぁぁ!!」 「よせよ!こいつ真選組だぞ!!」 「構うもんか!! 向こうだってサツの癖にヤリ過ぎなんだよ!」 そうだ、彼らは攘夷志士のようなテロ集団じゃない。 ようは今の日本の自衛隊が犯罪を犯した一般人を威嚇無しに銃で撃ったのと同じなんだ。 アタシはすごく不安になった。 アタシのせいで彼が犯罪者になって真選組に居られなくなったら… そう思うと怖くてたまらなかった。 しかし、当の彼はクスクスと涼しい顔で笑った。 「婦女子暴行に未成年者誘拐、性的暴行未遂…コレだけの材料が揃ってるのに… 俺と法廷で戦う気?」 「上等じゃねぇか!! 相打ちでもいい…テメェに泣き見せてやらぁ!!」 「クスッ…ご自由に…」 彼が刀を構えてソレを振り血を払う。 地面に赤い模様を残して、彼は走った。 「ねぇ…ミケに触った手は…コレ?」 そう言いながら先ほど腕を刺した男の腕を切り捨てた。 「ぎゃぁあ゛あぁあ゛ぁ!! うっ腕が…俺の腕がぁあぁぁ!!」 斬れた腕からは血が噴き出し… 男は叫び悶える。 まるでスプラッタ映画でも見ているような光景。 「ねぇ?何で彼女を犯すつもりだったの? この汚いナニかなぁ??」 ―ザシュッ!― 「あ゛ぁああぁあ゛ぁ!! ぐっっ痛゛いぃいだぃ!!」 また一人、今度は違う男の性器を斬りつけた。 「っ……こいつ…狂ってるよ…」 「馬っ鹿ゃろう!早く逃げっぞ!!」 「逃がすと思ってるの…?」 薄笑いを浮かべる彼れは逃げ惑う男達を次々斬り付けていった。 ………そして… 「ひぃっ…止めてくれぇ…! 許して…っ…くれ…助けて…」 彼の刀の先には遊斗… 「君は助けを求めたミケに何をしたの? そんな下らない事を喋る口はいらないよね…?」 ―ザッ!― ―ブシャアァァ!!― 「がぁっぐがぁあ゛ぁぁあ゛ぁ!!」 「アハハハっ!! それに、ミケに話しかけて良いのは俺だけなんだから…気安く話しかけた罰!」  
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