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中学生になって間もない頃
俺はバスケ部の体験入部に参加した
裕也はバスケなんて興味ねぇ、って言ってどっか行っちゃった
はっきり言って心細い...
?
「君、名前は?」
直
「直也...です」
不慣れた敬語
?
「よろしく直也、俺はたける
キャプテンだ」
キャプテン...
本当に中学生か聞きたくなるくらい背が高い
直
「よろしくお願いします!!」
それから練習が始まった
直
「はぁ、はぁ」
練習は思ったよりキツくて倒れそうだった
「直也!!」
不意にキャプテンの声が聞こえた
その時―――
後頭部に激痛がはしった
キャプテンがパスしたボールが俺の後頭部に当たったのだ
バタリ
俺は呆気なく倒れた
バスケ部の人達が俺の周りに集まってきた
けど何をすることなくただ見てるだけ...
おいおい、俺死んじゃうよ....
その時
「直也!!!?」
裕也の声だ
裕
「お前等どけよ!!
直也!!直也ぁ!!」
必死な顔で俺のとこまで駆け寄ってくれて...
本当に嬉しかったよ
裕
「大丈夫か!!しっかりしろ」
直
「うっ...ゆう..や」
裕也は俺を抱きよせた
中学生の時は裕也の方が背が高かったから、俺は簡単に持ち上げられた
裕
「おい、保険室はどこだ!!!」
「あっち...」
裕也は走って保健室に向かってくれた
必死な顔で...
俺は...裕也に恋心を抱いた
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