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椅子に座っているうちに雫は目蓋が重く感じられるようになってきた。 それを察したのか、ヤイバは少し休めばいいと言ってきた。 「でもまだできていないし・・・・・」 「ケーキならいつでも作れるが今夜は一回だけだ。それに僕が見ている。」 「それじゃ、頼むわ。」ヤイバに部屋の前まで送ってもらって、ヨロヨロとベッドに倒れこむ。 「なんでこんなに眠いんだろう・・・・・やっぱり昨夜緊張しすぎて眠れなかったせい?なんだかんだで二時間くらいしか寝てないもん、ね・・・・・」ぼそぼそと独り言を呟いている間に目を開けることができなくなり、意識が薄らいでいった・・・・・ ・・・・・ヤイバ? 真っ暗な中に自分の声が谺する。 すると目の前に小さいながらもはっきりと分かるヤイバの輪郭が現われた。 頑張ってそこに行こうとするが、体が思うように動かなかった。
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