一年の終わり、始まり

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「・・・・・どうりで焦げ臭いわけね。」雫は失敗作となったケーキを取り出した。       「全然見ていなかった。」   「食べれる・・・・・わけないよね。しょうがない、総局長が置いていった物食べましょうか。」 「どうするんだこれ?」    「置いておけば総局長が処分してくれるわ。あの人掃除機みたいなもんだから。」        「・・・・・それでいいのか?」とにかく、二人は総局長が用意した物で食事をとった。     「何時ごろに行くの?」    「いつでもいいんだがな。この日が終わりに近づいたらいけばいいだけだ。」          「それまでやっぱり暇ってわけね。」             「僕はある物を今用意しなければならない。しばらく一人にしてほしい。」           「分かった。」雫は少し気持ちが萎んだが、これからのことを考えるとすぐにまた膨れ上がった。 「別に今すぐ消えるってわけじゃないよね。」悪いことよりもいいことを考えようとひたすら頑張っていた。                          ヤイバはロッカーに戻り、ある物を準備し始めた。
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