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雫も部屋に戻っていた。 一人でテレビをつけて適当にチャンネルを変える。 「・・・・・はぁ、ヤイバ何やっているんだろう。・・・・・!」雫は勝手に出た言葉がヤイバだったことで顔を赤くした。 「もぅ、ヤイバのことばっかり考えてダメだなぁ。でもこれってやっぱり・・・・・」分かり切っていることだったが肝心なところで言葉が出なかった。 「う~、止めたっ。」ベッドに寝転んだ。 先程寝たばかりなので当然寝れるわけないのだが、気分だけでも倒れたかった。 「私って惚れやすいタイプなのかしら?」そう思うと惨めな気持ちになったが、今まで誰にも惹かれることがなかったため、すぐ否定することができた。 「じゃあヤイバの性格?」ヤイバと過ごした日々を思い返した。 「・・・・・ダメ。いい思い出ないわ。」雫は気持ちは先程よりも深く沈んだ。 「だってヤイバ我が儘だし、自分勝手で嫌味で・・・・・」
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