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そこでどこか懐かしいような感じがした。 「・・・・・昔の私みたい。」そう、今言った性格は雫の昔の様子と瓜二つだったのだ。 「じゃあ昔の自分を私は好きだった?そんなわけないわよね。」あのときは正直孤独だった。 年齢に似合わない職役のために誰も近づこうとしなかったし、第一同じ年ごろの人達などまわりにいなかった。 「ヤイバのことを同じだと思っているのかな・・・・・」ヤイバが来てから雫は少しずつ変わっていった。 司令官としての面影がついてきたのか、ヤイバに共感したのかは分からない。 しかし、ヤイバに出会ったことにより多くの仲間を手に入れることができたのだ。 孤独だった自分を救った者、それこそがヤイバだったのだ。 「でも・・・・・」雫は引っ掛かりを覚えていた。 それは、果たしてヤイバはそれを望んでいるのかということだった。
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