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「もう行く時間になったの?」 「そのとおりだ。準備ができたら来い。」それだけ言うとすぐにいなくなってしまった。 「・・・・・特に用意する物もないしなぁ。」そこで一つ、ある物だけを手にとってすぐに追い掛けることにした。 ロッカーは開いていた、どうやら熱を逃がしているらしい。 「もういいのか?」 「特に持ってくるものないからいい。」 「ならこの上に乗ってくれ。」部屋の隅に描かれている模様を指差した。 「かなり遠いのでな、この上でならなければならないのだ。」雫が入ったことを確認し、ヤイバもはみ出さないように入る。 元々一人用のためか二人はぴったり寄り添う形になってしまっていた。 「いくぞ。」 「う、うん・・・・・」 「・・・・・どうした?気分でもすぐれないのか。」 「はやく行きなさいよっ。」ヒュン、二人はロッカーから姿を消した。
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